台湾の美容院に挑戦!言葉の壁とカットの誤算
台湾に来て数ヶ月。最初は「まぁ、髪なんて適当にセットすればいいか」と思っていたが、鏡を見るたびに伸びすぎた前髪ともみあげが気になり始めた。そろそろ限界だな…ということで、美容院に行くことを決意。
台湾にも理容院(床屋)はたくさんあるが、ローカルな雰囲気が強く、中国語がうまく通じる自信がなかったので今回はパス。せめて美容院なら、オシャレな雰囲気の中でなんとか乗り切れるかもしれない。
街を歩いていると、ガラス張りで比較的入りやすそうな美容院を発見。ドキドキしながら扉を開け、「剪頭髮(Jiǎn tóufǎ / 髪を切る)」と伝えると、受付のお姉さんが笑顔で案内してくれた。とりあえず第一関門はクリア。しかし、ここからが本番だった。
席に案内され、カットクロスを巻かれたところで気づく。「あれ?前髪と、もみあげって中国語でなんて言うんだ?」と。慌ててスマホを取り出そうとするが、すでにカットクロスでがっちりガードされていて身動きが取れない。仕方なく、鏡越しに身振り手振りで「ここをちょっと短く…」と伝えようとするが、微妙なジェスチャーが伝わるか不安すぎる。
さらに難問が待っていた。「髪をすいてください」をどう言えばいいかわからない。とりあえず「不要太短(Bù yào tài duǎn / 短くしすぎないで)」と慎重に伝えたつもりだったが、なぜか美容師さんの手元はどんどん大胆になっていく。え、なんか、すきバサミじゃなくて普通のハサミ使ってる…? いや、これは「すく」じゃなくて「ガッツリ切る」では…?
気づいたときにはすでに遅し。想定よりも2センチほど短くなり、サイドの毛量もスッキリしすぎてしまった。こうして「ちょっと軽くしたいだけだったのに、想像以上にサッパリしてしまう」という海外あるあるを経験することに。
そんな衝撃を受けたまま、最後のシャンプータイムへ。日本では慎重に耳をガードしながら洗ってくれることが多いが、台湾ではそんなことは気にしないらしい。耳にバシャバシャ水がかかるのを感じつつ、「あぁ…もうこのまま流されるがままになろう…」と諦めの境地へ。
最終的に、仕上がりは思っていたより短くなったものの、「まぁ、台湾の暑さを考えたらこれはこれでアリか」と無理やり自分を納得させることにした。
こうして、台湾での初美容院体験はドタバタしつつも無事終了。次回は事前にしっかり調べてから挑もうと心に誓うのだった。
次回、「暖房なしの台湾の冬、どう乗り切る?」について!