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台湾語学留学日記その8(台湾の冬は凍える)

台湾といえば南国のイメージが強い。私も渡航前は「冬でも暖かいんだろうな~」と完全に油断していた。しかし、12月を迎えたあたりから、状況は一変。気温がどんどん下がり、まさかの寒さに凍える日々が始まった。

しかも、ただ寒いだけではなく、日本と違って「部屋に暖房がない」という現実が待ち受けていた。台湾のアパートは基本的にクーラーは標準装備なのに、暖房はなし。さらに床は冷たいタイル張りなので、夜になると部屋全体が冷蔵庫のように冷え込む。最初のうちは「まぁ、そんなに寒くないでしょ」と思っていたが、夜中に目が覚めるほどの寒さに震え、ついに現実を受け入れた。

「これは、どうにかしないとヤバい。」

そこで、厚手の掛け布団を買うか検討することに。しかし、台湾の冬は短いとも聞くし、「この数週間のために布団を買うのはどうなんだ?」という葛藤が生まれる。結局、「とりあえず今あるものでしのごう」と考え、苦肉の策としてダウンコートを着たまま寝ることにした。最初は「布団の中でダウンってどうなん?」と思ったが、これが意外と暖かい。ただし、寝返りを打つたびにシャカシャカ音がするのが少し気になる。

寒さを感じるのは部屋の中だけではない。バスに乗ると、外気よりもさらに冷たい風が吹きつけてくる。なんと、気温が低くても冷房がガンガン効いているのだ。最初は「壊れてるのか?」と思ったが、台湾ではバスやMRTの空調を一年中入れるのが普通らしい。理由を調べてみると、どうやら「湿気対策」と「空気循環のため」らしいが、乗客の大半はダウンを着込んで震えている。だったら冷房を止めてくれ…と心の中で叫びつつ、座席で丸くなりながら耐えるしかない。

そして、寒くなればなるほど、街の鍋屋には長蛇の列ができる。普段はそこまで混んでいない火鍋屋が、冬になると信じられないほどの大行列。台湾の冬の風物詩といえば「火鍋」なのだろう。確かに、温かいスープに具材をたっぷり入れて食べるのは、体も温まるし、寒さも吹き飛ぶ気がする。でも、並んでまで食べるのはちょっと面倒くさい…。

結局、私はコンビニでおでんを買い、部屋でダウンを着たまま食べるという台湾の冬に適応しきれていないスタイルを確立することになった。

こうして、南国のはずの台湾で、予想外の寒さと格闘しながら冬を乗り越えていくのであった。

次回、「台湾の美容院に挑戦!言葉の壁とカットの誤算」について!

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