台湾へ渡航前の下見段階でいくつかアパートを見て回っていた。学生寮の選択肢もあったが、2人部屋や4人部屋といった印象があり、あまり乗り気にならない。やはり自分の足で探して回るのが粋かなみたいなノリで、大学近くを見て回ることに。
台湾の賃貸物件は、基本的に家具付きのことが多いと聞いていたが、実際に見て回ると、たしかにクーラー、ベッド、机、椅子、ネット回線(有線)はほとんどの物件に備え付けられていた。これはありがたい。特にクーラーは台湾生活では必須アイテム。台南の夏にクーラーなしで生活するなんて、もはや修行だろう。
ただし、アパートによってないものも結構あった。冷蔵庫やテレビは付いているところと付いていないところが半々くらい。Wi-Fi機がないところもあり、その場合は自分でWi-Fi機を購入して設置しなければならない。どこに売っているかわかんないので、ちょっとめんどくさい。さらに、マットレスがなくて「ベッドフレームだけ」の物件もあり、「どうやって寝ろと?」とツッコミたくなる部屋もあった。マットレスを購入しても退出の際に困るなぁなんて考える。その他、タンスやカーテンがない部屋もあり、住む前にしっかり確認する必要があり下見をして良かったと思う。
また、アパートによっては共用設備が充実しているところもある。特に台湾の学生向けアパートには、洗濯機や乾燥機が備え付けられていることが多く、コインランドリーまで行かなくて済むのは助かる。さらに、ドリンクサーバー(お湯と冷水が出る機械)が置いてあるところもあり、台湾の生活ではお茶やカップ麺を作るのに重宝しそうだ。ただし、台湾の学生向けアパートにはキッチンがない。そもそも台湾では外食文化が発達しているため、自炊しなくても食費がそこまで高くならないのが救いだ。共同キッチンがあれば簡単な料理はできそうなので、料理をしたい人にはおすすめ。
そんな中、何件か下見をした上で、最終的に決めたのはロビーが広いアパートだった。台湾のアパートは、入り口が小さくてロビーがないことも多いが、ここは20人くらい滞在できるしっかりしたロビーがあり、ソファーの座り心地が最高。日中はクーラーも効いているので電気代も浮かすことができそうだ。共用の郵便受けもしっかりしているので、日本からの荷物や書類の受け取りも安心。
学校までは徒歩20分ほど。近すぎず遠すぎず、ちょうどいい距離感。歩くのが面倒なときは自転車を買おうかな、と考えつつ、新しいアパートでの生活がいよいよ始まるのであった。
次回、台湾アパート生活の第一関門「水回り問題」に続く。