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台湾語学留学日記その1(日本の仕事を辞めて台湾の中国語学校に入学〜渡航編)

「退職届、受理されました。」

上司からそう告げられた瞬間、「終わった…!」という解放感が全身を駆け巡った。いや、実際には終わりじゃなくて、ここから新しいスタートが始まるんだけど、それでも日本の会社員生活から抜け出せた喜びは大きかった。毎日休まず働き、休みの日も仕事の電話が鳴る生活。「このままでいいのか?」と悶々とし続けた日々がついに終わり、これからは誰にも縛られず、自分のやりたいことができる。自由になれたという感動は、今でもはっきり覚えている。

台湾での留学先を台南に決めた理由はシンプル。「暖かいし、食べ物が美味しいから」だ。最初は台北も考えたけど、雨が多いと聞いて即却下。大阪育ちの私にとって、雨が続く生活は想像しただけで気が滅入る。台中も候補に入れたけど、「やっぱり台南のローカルな雰囲気がいいな」と最終的に決断。しかも台南といえばグルメの聖地。牛肉湯、虱目魚粥、但仔麵…。これだけで台南を選ぶ理由としては十分魅力的すぎた(自分の胃袋がどれだけ意思決定に影響しているかは置いといて)。

3月上旬、いよいよ留学準備のため台南へ下見に行った。初めて訪れる台南は、思っていた以上にゆったりしていて、どこか懐かしさを感じる街だった。中国語センターを訪れたとき、「こぢんまりとしてるけど、なんか落ち着くな」と感じたのを覚えている。スタッフの方も親切で、言葉が拙い私にも笑顔で対応してくれた。「ここなら自分にもやれそうだな」と、迷いはなくなった。そして、3月下旬に離職。飛行機に飛び乗り日本を後にする。ついに台湾での語学留学生活がスタートした。

台南駅に降り立った瞬間、汗がじわっと滲む。3月下旬とはいえ、台南はすでに半袖でちょうどいい気温だ。スーツケースを引きずりながら、事前予約していた学生寮に向かう。寮に到着すると、管理人のおっちゃんが待ち構えていた。「〇△◇×※…」と、いきなり中国語のマシンガントークが炸裂。え、ちょっと待って。もう少しゆっくり話してもらえない?と心の中で叫ぶも、実際には「はい、はい」と頷くしかできない自分が情けない。鍵の使い方やゴミ出しのルールを説明してくれたっぽいけど、正直半分くらいしかわかっていない。慣れるまでにはしばらくかかりそうだ…。

こうして、期待と不安を胸に抱えながら、台湾での新しい生活がついに始まった。

次回、台湾のアパートの基本装備について

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