台湾でお部屋を借りるのは日本と比べると、初期費用が安価で契約も複雑ではありません。ですが、契約内容をあまり確認しないで借りてしまうと思いも寄らないトラブルになる可能性もありますので注意が必要です。
そこで、今回は台南でアパートを借りるときの注意点を各チェックポイントに分けて記事にしました(台南以外の地域でも使える情報だと思います)。情報の更新は今後もしていきます。
ほか、生活開始時に必要なものもリストにしましたので、アパートを借りる際・買い物をするときの参考になれば嬉しいです。なお、大学の学生寮やシェアハウスでのルールはこれらに当てはまらない可能性があるので、詳細は職員さんもしくは管理人さんにご確認ください。
アパートの探し方
台南では学生に人気の物件はサイトに登録していないところもあります。サイト登録料を支払わなくても口コミで入居者が絶えず入っているのでしょう。お問い合わせ時にちょうど空室があれば、下見をすることができます。
台湾で物件を探すときに使えるサイトは「591租屋https://rent.591.com.tw/」です。土地勘がないときのおすすめは、サイト内上部にある「地圖找房(地図から探す)」から検索したい条件(家賃、部屋数、設備など)を設定し、地図上から探してみましょう。土地勘がなくても、大学に近い場所から探すこともできます。
なお、591租屋に掲載されているものは、サイト物件によっては仲介会社がいて、入居時に手数料(家賃半月分〜1ヶ月分)が必要なところもありますので、事前にご確認ください。
物件の下見をしたいときはサイトに載っている電話番号に連絡して下見の日時を決めます。中国語ができないと下見の予約もなかなか難しいかもしれません。物件によってはLINEで管理者と連絡できるところもあります。
初期費用について
台南の学生用アパート(一人部屋)の家賃は6000~7500元くらい、もちろん5000元を下回る物件もあり4000元なんていうところもありますが、綺麗好きな日本人が住むにはあまりおすすめできないところが多いです。
なお、学生用アパートはキッチンがあるところはほどんどないです。キッチンがあるところは10,000元を超えるくらいの家賃帯となり費用が高くなります。浴槽がある物件はさらに稀で、学生用アパートは基本シャワーのみです。
お部屋のほとんどは一年間の契約期間ですが、まれに半年以下というところもあります。入居時に必要なお金は保証金は2ヶ月分の家賃+1ヶ月分の家賃先払いで、礼金や敷金といったものはありません。仲介会社から紹介された物件の場合、半月〜1ヶ月分の紹介料が必要なこともあります。
契約書内容
房屋租賃契約書という台湾の住宅契約書は入居が決まった時に大谷さんが作成してくれます。この契約書は大家さんと自分の分の2冊作成され、1冊は自分で保管します。退出時に返却することになりますので、大切に保管しましょう。
契約書には家賃、保証金、契約期間、支払い方法、家賃以外の支払い、禁止事項などが書いてあります。房屋租賃契約書は「行政院内政部」が交付しているフォーマットであれば内容に問題はありません。以下、特に注意しておきたい内容です。
違約金について
もし契約時に大家さんと取り決めした期間未満で退去することになれば、入居時にお支払いした保証金2ヶ月分のうち1ヶ月分の保証金が違約金として徴収され、返金される保証金は1ヶ月分です。契約期間満了であれば、保証金は基本全額戻ってきますが、アパートによっては清掃費や電気水道代などの費用が差し引かれて返金されます。
これは考え方によっては、1ヶ月分の家賃を多く支払えば一年未満でもアパートに住むことができる、とも言えますので違約金を払う前提だと一年契約の物件でも入居可能です。
部屋の使用に関しての規定
部屋の又貸し、リフォーム、商業利用、禁煙、ペット禁止、ガス使用、違法行為厳禁などの内容が記載されています。物件によって規定が異なりますのでご確認ください。ほか、故意でない自然劣化による家具家電の故障の修理費用については、大家さんに修理の義務があります。
契約期間と退居に関して
契約満了時に更新をするかどうか、退居する場合は○ヶ月前に通知が必要などを確認しておきましょう。退居時は部屋に残っているものはゴミとして処分されます。
水道、電気代、管理費の料金
電気代
電気代は電気メーターの度数で計算します。入居時に現在のメーター度数はいくつから開始かを確認し、そこから1度あたり5~6元ほどの電気代がかかります。夏場の電気代は少し高く設定されています。1ヶ月の電気代は個人差がありますが、夏場でよくクーラーを使う方は800元くらい、夜だけ使う方は500元くらい、冬場は300元程度です。
水道代
水道代は家賃に含まれているところと含まれていないところがあり、固定費として別途100元くらいを徴収する物件もあります。もし含まれていない場合でも、台湾の水道料金はあまり高くないのでそれほど気にしなくても良いでしょう。
管理費
管理費は家賃に含まれているところが多いですが、物件によっては別途お支払いが必要です。物件下見時に管理費の有無を確認し、契約書もしっかり確認しましょう。
部屋にある家具家電および故障チェック
台湾のお部屋には最低限の家具家電はほぼ揃っていますが、物件見学時にとくに「冷房」「シャワー」「トイレ」は実際に使用し、ちゃんと機能するか水漏れがないかなど確認することをおすすめします。トイレにティッシュペーパーを流せるかも確認しておきましょう。古い建物だとまだ流せないところも多いです。
また、家具家電が故障した際の大家さんの対応(修理の手配、費用、連絡方法など)の確認も大事です。故意で無い限りは大家さんが費用と手配を負担してくれると思います。
ベッドのマットレスの有無は物件次第ですが、付いてなくても1,500元ほどで購入できます。
「テレビ」「冷蔵庫」「タンス」「扇風機」「ソファー」「部屋内洗濯機」など、物件によって付属している家具家電が異なるので、必要なものはチェックしておきましょう。また、電気メーターについても入居時に度数を確認することをおすすめいたします。
家賃の振込方法
管理人さんが現金で徴収するところもありますが、基本は銀行振込となります。電気水道代、管理費などと一緒に振込みます。
なお、銀行口座を持っていない方は銀行窓口での振り込みとなりますが、移民局で発行される「統一證號(外国人番号みたいなの)」が必要ですので、銀行振込が必要な物件の場合は事前に取得しておきましょう。
ゴミ捨て場(ない場合は近所のゴミ収集車の時間帯)
ゴミ捨て場の有無は生活スタイルが変わるのでチェックしておきましょう。ゴミ捨て場があれば、分別はいるものの24時間いつでもゴミを捨てることができます。ゴミ捨て場がないところは、ゴミ収集車が来る地点と時間を確認しておきましょう。週に5日は近所にゴミ収集車が来ます。
インターネット回線の有無および使用方法、速度の確認
インターネット回線については、学生アパートであればほぼ完備していますが、まれに提供がないところもあるのでしっかり確認しておきましょう。携帯電話でネットの使い放題プランを契約していれば、気にならない人もいると思うので、生活スタイルに合わせて決めましょう。
なお、有線のインターネット回線のみで無線Wi-Fi回線の提供がないところもありますが、600元程度でWi-Fi機器を購入できるので、自身で設定できる方はあまり心配いりません。
また、回線速度が気になる人は、アプリのネット速度チェッカーも利用しましょう。夜にはネット回線を使う人が多いので、速度が落ちることもあります。
その他チェックポイント
- 公共施設のチェック(洗濯機、物干し場、ウォーターサーバー、ロビー、キッチン、駐輪場など)
- 周辺の施設(コンビニ、スーパー、生活用品のお店など)
- 郵便物の受け取り方法
- 大家さんもしくは管理人さんとの連絡手段
- 学校もしくは職場までのアクセス方法
- 騒音のチェック(大きい道路沿い、お隣さんなど)
- ベッドのサイズ(マットレスやシーツなどの買い出しの際必要)
台湾での生活時必要なもの一覧
台湾で生活を開始時に購入するもののリストです。個々によって必要がないもの・日本から持ち込む予定のものもあると思いますので、ご参考程度まで。
- 寝具(マットレス+シーツ、枕+カバー、掛け布団+カバー)
- 洗濯関係(ハンガー、洗濯バサミハンガー、洗濯洗剤、柔軟剤、洗濯カゴ、洗濯ネット)
- 洗面用具(シャンプー、リンス、石鹸、ボディーソープ、ハンドソープ、歯磨き粉、歯ブラシ、洗面コップ、ティッシュ、ハンドタオル、パスタオル、ひげ剃り、トイレ用マット、トイレ用スリッパ)
- 掃除用具(ゴミ箱、ゴミ袋、ほうき、ちりとり、コロコロ、食器用洗剤、浴室用洗剤)
- 電子関係(Wi-Fi機、延長コード、扇風機、ドライヤー、電子料理機器、)
- その他生活用品(水筒、蚊取りグッズ、日焼け止め)
台南でおすすめの生活用品の購入場所
家樂福(カルフール)
上記だいたいのものはここで揃えることができます。価格も安めなので、買うものが多い場合はカルフールに行くことをおすすめします。ベッドのシーツなどは少しダサめのものが多いですが。
大潤發(RT-Mart)
カルフールと同じような大型モールです。最寄りが大潤發の場合はこちらでもいいと思います。
宜得利(ニトリ)
日本のものよりも少し高めですが、デザインが日本人好みのものが多いです。予算に余裕があり、ちょっとこだわりたい人はニトリがおすすめです。
大創(ダイソー)
小物系はダイソーでの買い物もいいでしょう。台湾のダイソーは100円ではなく、49-59元(220−260円)ほどなので、日本に比べると高めです。
生活百貨店
大学の近くや大学内にも基本的な生活用品を売っている小売店があります。おそらくどこよりも安いですが、品質やデザインはあまり良くないでしょう。なんでもいいので安いものがいい、という方は覗いてみてください。入学の繁盛時期は売り切れも多い。
弊社のサポート
弊社では台湾南部でご条件に合ったお住まいを探すサポートをしています。大家さんや管理人さんとの通訳や契約書を日本語で確認することでトラブル防止にもなりますので、ご入居時に不安のある方はお問い合わせください。
語学センターで提供している宿舎に空室がなかった場合や、ご満足いただける宿舎がなかった際にも弊社でアパートを探すお手伝いをすることもできます。事前にアンケートを送付し、そのご条件に合った物件をこちらで探します。台湾にご到着後に物件を見学し、お気に入りの物件が見つかればその日にご入居可能です。
サポート料金については以下リンクから「不動産フルサポート(通訳業務)プラン」を御覧ください
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