
台湾で中国語を学びながら、現地での生活費を少しでも補いたい、あるいは台湾の社会にもっと深く関わってみたい――そんな方にとって「アルバイト」は魅力的な選択肢です。ただし、語学研修ビザ(留学ビザ)で来ている学生が台湾でアルバイトを行うには、一定の条件と手続きが必要です。
本記事では、語学留学中のアルバイト許可取得の条件や申請方法、仕事の探し方、日本人に向いているおすすめの職種までを、わかりやすくご紹介します。
アルバイトができるのはいつから?

語学学校に在籍している留学生が台湾でアルバイトをするには、まず以下の条件を満たす必要があります。
- 週15時間以上の授業を6か月以上継続して受講していること(フルタイム学生)
この条件をクリアすると、労働部(Ministry of Labor)から「工作許可証(Work Permit)」を申請できるようになります。この許可証が発行されれば、正式にアルバイトをすることが可能です。
無許可で働くと罰則があるため、必ず正式な申請が必要です。
アルバイト許可(工作許可証)の申請方法

工作許可証の申請は、労働部の「EZ Work Taiwan」サイトからオンラインで行います。必要な手続きの流れは以下の通りです。
1.学校の国際事務所で必要書類の確認
自身の通う学校の国際事務所を訪れ、アルバイトのための工作許可証の申請を希望する旨を伝え、必要書類を確認します。
2. 必要書類の準備
- パスポート(顔写真ページのコピー)
- 居留証ARC(両面コピー)
- 成績証明書
- 在学証明書
- 学生証(両面)
- 申請費用:100元(郵便局などで支払い)
3. オンライン申請

- EZ Work Taiwan 申請ページにアクセスし、アカウントを作成
- 必要事項を入力し、上記の書類をアップロード
- 審査完了後、PDF形式で工作許可証が発行されます(1~2週間程度)
※工作許可証の有効期間は最長6か月間、1週間あたりの労働上限は20時間です。
※許可証取得後も、引き続き週15時間以上の授業を受ける必要があります。
※居留証の期間を更新するたびに工作許可証の更新も必要です。
アルバイトの探し方

アルバイトの探し方としては、学校の掲示板や先生からの紹介のほか、求人サイト(104人力銀行、小雞上工など)やFacebookの台湾掲示板も有効です。また、語学力に自信がなくても、日本語を活かせる仕事が多いのも台湾ならではの魅力です。
詳しくは以前書いたワーキングホリデーの仕事探しの記事をご参考ください。

日本食レストラン・カフェ
台湾では日本食が人気で、日本人スタッフを求める飲食店も多くあります。日本語での接客がメインの職場もあるため、安心して働けます。
日本語教師・家庭教師
台湾では子どもから大人まで日本語学習者が多く、日本人によるマンツーマン指導の需要が高いです。時給も比較的高めで、やりがいのある仕事です。
販売・観光関連
日本人観光客が訪れる場所では、日本語対応スタッフが歓迎されることもあります。免税店、雑貨屋、観光案内所なども狙い目です。
まとめ:ルールを守って、安心・安全な台湾アルバイトライフを

台湾での語学留学は、語学だけでなく異文化体験としても貴重な時間です。アルバイトを通して現地の人々と交流することは、中国語の実践の場にもなり、生活費の足しにもなります。
ただし、無許可での就労は厳しく罰せられるため、正しい申請とルールの理解が不可欠です。しっかりと準備をして、安心して台湾でのアルバイトにチャレンジしてみてください。