前回は原住民について紹介しましたが、今回は客家民族についてです。
大學で客家語も必修のうちの学部、結構定期的にここ、客家文化会館に足を運びます。
意外と知られていない客家文化会館、立地的にも観光ついでにはちょっと立ち寄りにくい場所にある上に周囲についでに見られるスポットもないのでちょっとマニアックかつハードルの高い場所ですが、展示品もとても凝っているし、予約すれば館長さん直々にPPTまで使用して歴史文化を説明してくださいます。
質問にも談笑しつつ答えてくれるので気楽に課外授業が受けられます。
もちろん観光客にも予約しだいでは同じように解説込みの案内をしていただけるそうです。
意外と知っているようで知らなかった細かな部分がスライドのなかに次々と現れます。
ただ展示品を見るよりもこうして視覚聴覚から客家文化を学ぶことができるのもここの特徴です!
ここのホールは普段客家民族音楽のコンサート会場になったりもするようでとても音が響きます。
客家のたべもの
説明を聞いたあとは館内をぐるり。
いきなり目に飛び込んでくるのはおいしそうな客家料理のパネルでした。
ここ、客家文化会館では、定期的に客家料理の教室も行っているそうで、非常に興味があるので次回参加したら記事にします!
客家式お参りの仕方
料理の次はいきなりお寺のようなものが。。。
ここで館長さんが客家式の拝拝の仕方を教えてくれます。
台湾のお参り方式もちょっと怪しいのに客家の方法を覚える日本人…ちょっと不思議な感じ。
基本的にあの長いお線香を使うのは同じのようです。
客家人の遷移~各所から集う客家人~
次はルーツの解説。
こんなにいろいろな地域から来ているんですね!
一口に客家人です。と言われてもルーツによっては言葉がちょっと違ったり食べ物や風習が異なったりするのも頷けますね!クラスメイトにも客家人はいますが、お互いの言葉も先生の言葉もちょっとずつ違うと言っていました。
客家番傘
最後出口付近でこんなに綺麗な傘を発見!
日本の番傘にそっくりですが、おなじみの客家のお花模様が繊細なタッチで描かれています。
実用可能だそうですが非常にもったいないですよね。。。
当時の客家人も日本の番傘のように塗で防水加工をしていたようです。
この日は雨。一緒に行ったクラスメイトの客家人が、「今となっては客家人もビニール傘をコンビニで買うんだけどね」といいながらセブンイレブンのオープンちゃん柄の傘をさしてましたが…。
時代は流れて日本でも昔ながらの生活をしている人なんていませんよね。
台湾もレトロな雰囲気の駄菓子屋のおばちゃんが液晶テレビを見ながらiPhoneで電話をしている時代になりました。
それでも移ろっていく時代の一篇一片にはこんな文化や風習もあったのだと感慨深い気持ちになれるのがここ、客家文化会館です。
すこし観光地というには足を運びにくい場所にありますが、台湾に慣れてきた台湾通なら是非一度入って置かないといけない場所かもしれませんね!
この施設へのアクセス
施設名:客家文化會館
住所:臺南市南區夏林路4號
アクセス:「0番左周り」or「0右周り」のバスで「客家文化會館站」、もしくは「6番」のバスで「水萍塭公園站」、もしくは「10番」のバスで「水萍塭公園站」
Xialin Road, South District, Tainan City, 台湾 702
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