国立台湾歴史博物館
※国立台湾歴史博物館HPより
国立台湾歴史博物館は、台湾の多彩な歴史と文化を総合的に紹介する施設で、台湾南部の文化都市である台南に位置しています。2011年に開館したこの博物館は、台湾の数千年にわたる歴史を知る上で欠かせない場所となっています。博物館の建物はモダンでありながらも、台湾の伝統的な要素を取り入れたデザインが特徴で、展示内容と共に来館者に深い印象を与えます。
台湾の先史時代から近現代に至るまで、台湾の多様な歴史が豊富な展示物と共に紹介されており、各時代の重要な出来事や文化的な発展を視覚的に体感することができます。特に、台湾の原住民族や移民の歴史、明清時代の統治、そして日本統治時代から現代までの政治的変遷が詳しく展示されている点が特徴です。展示は分かりやすく工夫されており、歴史の初心者から専門家まで、誰でも楽しみながら学べるように設計されています。
また、インタラクティブな体験展示や映像資料も充実しており、訪問者は単に見るだけでなく、触れる、聞く、感じるといった五感を使って台湾の歴史を理解することができます。台湾国内外の観光客にとって、台湾文化やその発展過程を知る絶好の場であり、台南を訪れた際には必ず立ち寄るべきスポットの一つです。
同館の見どころ
国立台湾歴史博物館の見どころは、その多様な展示と革新的な展示方法にあります。まず、台湾の原住民族に関する展示が注目ポイントです。台湾には10を超える原住民族が住んでおり、それぞれ独自の文化や習慣を持っています。博物館では、彼らの生活様式、宗教儀式、工芸品などを詳細に展示し、民族ごとの文化的背景や変遷を視覚的に理解できるようになっています。
次に、台湾が明清時代を経て日本の統治下に入った歴史を詳しく紹介する展示も見逃せません。台湾が植民地化された時期における社会の変化や、日本がどのように台湾のインフラ整備や教育制度を構築していったかが、写真や資料を通じて解説されています。また、この時代に作られた鉄道や学校、公共施設の模型なども展示されており、当時の台湾社会の様子を垣間見ることができます。
さらに、近代の台湾の発展や、現代に至るまでの政治的な動きについても展示されています。台湾が日本の植民地から中華民国の一部へと移行した過程や、台湾の民主化運動、経済成長の軌跡などが丁寧に紹介されており、台湾の現在の姿がどのように形作られてきたかを理解できます。
また、体験型展示やデジタル技術を駆使したインタラクティブな展示が豊富で、家族連れや子どもにも人気があります。特に、台湾の農村風景を再現したエリアや、当時の街並みを歩きながら見学できる展示は、リアリティ溢れる体験が可能です。これにより、台湾の歴史が単なる教科書の知識ではなく、身近なものとして感じられるのがこの博物館の最大の魅力です。
じっくり回りたい方は、日本語の個人用音声ガイドのレンタルがおすすめです。個人用音声ガイドのレンタル料金は150元で、入場チケットを購入時にお伝えするとレンタルできます。
館内マップ(日本語)
併設のカフェ
国立台湾歴史博物館には軽食があるカフェが併設されています。
コーヒーやアイス、サンドイッチ、カレーなどがありますので小腹が空いた時はおすすめです。
台南のグルメはありませんので、食べたい時は市内で済ませてから来ると良いでしょう。
日本語のメニュー
店名:More Café台史博店
営業時間:9:00~17:00(月曜定休、他特別休館あり)
Facebook:https://www.facebook.com/MoreCafeNMTH/
国立台湾歴史博物館の詳細
住所とホームページ
施設名:国立台湾歴史博物館(國立台灣歷史博物館)
住所:台南市安南区長和路一段250号
ホームページ:https://www.nmth.gov.tw/jp/
Facebook:https://www.facebook.com/NMTH100/
開館時間及び入場料
開館時間:09:00-17:00(最終入場時間は16:30)
定休日:月曜(台湾の祝日は開館、翌日休館)
※春節時期は休館もありますので、正確な開館時間はホームページよりご確認ください。
入場料:100元(6歳未満幼児は無料)
個人用音声ガイドレンタル:150元
アクセス情報
国立台湾歴史博物館は、台南市の安南区に位置しており、台南市内中心部からタクシーやバスでアクセス可能です。台南駅から博物館行きのバスも運行しており、約40分で到着します。車を利用する場合は、広い駐車場も完備されているため、家族連れやグループでも安心して訪れることができます。
自家用車・タクシー利用:台南駅から約25分(250元くらい)
バス利用:18番バスの臺灣歷史博物館行きに乗って約40分(18元)
時刻表はこちら→18番バス時刻表