
(写真:紀老師挽臉より)
たった一本の糸で美肌をつくる古式エステ!?台湾伝統の凄技美容法!
その名も挽臉(ワンリェン)。
漢字を常用している日本人は台湾なら大体の看板やメニューは読めてしまうもの。
ですがこれはちょっと見ただけではなんのことかわかりませんね。
この挽臉は中華圏に古くから伝わる「産毛抜き」のことです。 別の名を 「挽面」や「拔臉」ともいいます。台湾では古来結婚式前の風習として広く親しまれていました。
※現代では日本同様ブライダルエステなどが主流となり、原住民族や古くからの習わしを大切にする家庭のみで行われているんだとか。
糸で本当にそんなこと可能なんでしょうか?
ちょっと過程を紹介します。
まずは顔全体に粉を塗ります。
台湾産の真っ白い粉、美都雪(ミトセ)。挽臉用として一般的に使用されているそうです。
http://goods.ruten.com.tw/item/show?21402110904374
挽臉を行う美容師さんは両手にタコ糸に似た糸を掛け、口で片側を挟みつつ顔の上を糸がクルクルを滑るように動かしていきます。挽臉 とは即ち,糸が回りながら産毛を巻き込んで除毛していくごく単純かつ原始的な技法なのです。
こうして文字で表すとごく簡単に聞こえますが,コツをつかむまではさぞ苦労したことでしょう。匠の技術が光ります。
目や口のまわりなど皮膚の薄い部分は多少痛みを感じるようですが、綺麗に我慢は付き物です。。。

(写真:紀老師挽臉より)
挽臉後は邪魔な産毛がなくなるので化粧水などの浸透力が格段に上がります。原住民族の場合は結婚式の際に顔にペイントをするのでそのおめでたいペイントが剥がれないようにするという目的が主だったようです。
現代ですと、お化粧のノリが良くなりファンデーション浮きが防げたり、にきび跡が薄くなり、ニキビができにくくなるという嬉しい効果があります。また、産毛を除去することにより、顔の色がワントーン上がり、美白効果も期待できるんだとか。
残念なことに、今では美容師さんたちに若い世代の方は少ないそうで、平均年齢は70代だそうです。
こうした伝統技術が衰退していくのはどこの国も同じですね。
興味のある方は台湾の田舎に行くと道端や理容店などで体験ができるようなので是非一度体験してみてください。
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